- なんで受験ってあるのでしょうか?
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多くの受験生が、一度は受験勉強中に頭に思い浮かべる疑問ですよね。一度どころではなく、毎日のように思ってる人も少なくないのではないでしょうか。
受験がある理由は『限られた場所、限られた時間で効率的に学校教育を行うために、能力(個性)の近い生徒を選抜するため』だと思います。
- 習熟度や能力(学力)
- 習得したい技術や取得したい資格
受験によって、以上の観点から生徒の人数を絞ることで、授業が成立しやすくなります。極端な例を挙げると、かけ算の九九を覚えていない人と東大の入試問題が解ける人が同時にいる教室で授業するのは難しいですよね。
もちろん年齢ごとに学年も分かれているのですが、同学年の中でも能力も個性も様々なのが人間です。
かけ算の九九を覚えていない人が東大に3年後に行きたいのであったとしても、一斉授業でそれを実現するのは難しいので、ある程度、入学時の学力を揃える必要があるというわけです。(一斉授業で難しくても、状況によっては個別指導で解決することも可能かもしれない、ということは追加させてもらいます。)
『受験』の存在理由は前述のとおりですが、「なんで受験があるの?」という疑問を頭に浮かべてる人は、少し勉強に疲れているかもしれません。その存在理由を本当に知りたいだけではないことも想像できるので、『受験』がもたらすメリットについても述べたいと思います。
①目標に向かって努力する体験
小学校から高校卒業までに12年間、大学卒業までであれば16年間もの間、様々なことを勉強する時間があります。ただ漫然と目の前にある勉強をするだけでなく、『この問題を解けるようになりたい』『あの学校に合格したい』などの具体的な目標を近い未来に対して立てることで、そこに向けて頑張りやすくなります。
②合格することによる自己肯定感の向上
自己肯定感というのは生きていく上でとても力を与えてくれるものです。『合格』や『目標達成』によって自己肯定感を実感できると、その後の人生の大きな糧になってくれるでしょう。
③同じ目標に向かう仲間の獲得
一人で頑張るタイプの人も、仲間と一緒に頑張るタイプの人もいます。後者の人は特に、学生時代に一緒に頑張った仲間が宝物になるはずです。
大変なことも多い受験は、人生の貴重な経験として役立つ日が来ます。自分事として捉えて頑張ってください。
いそべみほ先生が回答しました。